三人の妻を娶らされながら、大神の花嫁に焦がれ続けるアルセイアス。
不実な彼に下された罰は、やがて女たちの均衡も崩壊させてゆく。
最も罪深き者は、果たして誰であったのか――? 恋の罪と罰を問う、霧と掟で閉ざされた隠れ里の物語。
アルセイアス ♂ 愛称:セイアス
知の長嗣。確定した未来を視る『絶対の予見者』。
途絶え掛けた知の一族の血を伝えるため、多くの子を生すことを求められる。
マルシレスラ ♀ 愛称:レスラ
『大神の花嫁』とも呼ばれるアウルの巫女にして、アテンハルダの里の首。
セルクシイル ♀ 愛称:シイル
七つ年上のアルセイアスの第一夫人。死別した前夫はアルセイアスの兄アクタイオン。
パキラリウム ♀ 愛称:リウム
嫉妬深いアルセイアスの第二夫人。同い年で幼少期からの許婚であった。
マリアセリア ♀ 愛称:セリア
アルセイアスの第三夫人。新婚ほやほやの幼妻。『巫女の目』を務めるマルシレスラの末妹。
キセラシオン ♂ 愛称:ラシオン
力の長嗣。若い『狩人』のまとめ役として里を守る役目を負う。アルセイアスの友人。
リテセラシア ♀ 愛称:ラシア
巫女嗣として姉を支えるマルシレスラの双子の妹。マリアセリアの次姉。
第一章「後朝」 1
/ 2
/ 3
/ 4
/ 5
第二章「使命」 1
/ 2
/ 3
/ 4
/ 5
/ 6
/ 7
第三章「禁手」 1
- continue -
2019-06-21